ごあいさつ

【奈良のレディースクリニック】まずは検査を!漢方と月経前症候群

 

奈良でレディースクリニックをお探しなら、洋子レディースクリニックにお越しください。辛い月経前症候群にお悩みの方で、薬を飲むべきか決めかねている方も多いのではないでしょうか。こちらでは、月経前症候群に悩むあなたを楽にしてくれる漢方薬についてご紹介いたします。

辛いならまずは検査を!漢方とは

検査前の問診

月経前にイライラしたり、気持ちがふさいだりといった経験は、月経のある女性なら誰でもあるかもしれません。月経の開始する3日から1週間ほど前から心身に出る不快な症状は「月経前症候群」(PMS)と呼ばれ、月経のある女性のおよそ8割に経験があると言われています。

月経前症候群の症状は「イライラする」「気分が沈みがちになる」といった精神面での症状から、「にきびができる」「下腹部ににぶい痛みがある」といった身体的な症状まで多岐にわたります。人によっては日常生活に支障をきたすケースもありますが、たいていの症状は月経が始まるにつれて緩和されることが多いです。しかし、あまりに程度がひどいと「月経前不快気分障害」(PMDD)という疾患と診断され、抗うつ薬を処方されることもあります。

毎月訪れる月経前の不快な症状に1人で悩んでいるなら、一度洋子レディースクリニックで検査を受けることをおすすめします。月経前症候群の検査は詳しいカウンセリングが中心です。過去数回の月経前に出ている症状を身体面・精神面の両方からチェックし、1つでも連続性が確認できれば月経前症候群と診断されます。

月経前症候群の治療には、運動療法など生活習慣の指導を目的にしたものから、低用量経口避妊薬(ピル)が用いられるものまであります。また、身体のむくみや乳房の張り・痛みには利尿薬や鎮痛剤が用いられることも少なくありません。

それ以外に、多様な症状に対応した治療には漢方薬が優れています。漢方は、5世紀頃に中国から伝わって発展した日本の伝統医療です。漢方薬は、植物や動物・鉱物など天然素材の持つ効能を複数組み合わせて作った、自然に近いお薬だと言えるでしょう。

漢方の考えでは「気血水(きけつすい)」の3つの要素が人間の体内で滞りなく循環することによって、健康が維持されます。よって気血水が不足したり、滞ったりしてバランスが崩れると、不快な症状が起きると考えられています。

そもそも月経前症候群を病気と診断するかどうかは、医師によっても意見の異なるほど難しい問題です。漢方は「病気」そのものではなく「症状」に合う漢方薬を処方します。そのため、様々な症状の出る月経前症候群に向いているのです。

様々な漢方の種類

様々な漢方

こちらでは、婦人科で月経前症候群と診断された方に多く処方される漢方薬をご紹介いたします。

五苓散(ゴレイサン)

漢方では「気血水」の要素のうち、体内の水のめぐりが悪いことを「水滞」または「水毒」と言います。五苓散は漢方では利水剤に分類され、体内の水滞を解消する働きをします。五苓散は体内の余分な水分を流す作用があり、月経前症候群にみられるむくみ・吐き気・下痢・頭痛・腹痛といった症状の改善が期待できるでしょう。月経前の身体の不快な症状がなくなれば、気持ちの面でも楽になります。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

婦人科で処方される三大漢方薬の一つで、月経前症候群以外に生理痛・生理不順・更年期障害などの際に用いられる漢方薬です。漢方では血液濃度の高い粘り気のある血を「瘀血(おけつ)」と言います。桂枝茯苓丸は瘀血を改善してサラサラ血液にする「駆瘀血剤(くおけつざい)」に分類され、強い痛みを伴う月経痛や冷えのぼせのある女性にも飲んでいただきたい漢方です。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

2つ目の婦人科三大漢方薬です。月経前にひどく落ち込む、イライラするといった精神面の辛い症状をやわらげます。「駆瘀血剤」の一つで、虚弱体質で消化器系が弱い方に多い症状に効き目があります。精神面への効果は、気分の落ち込みだけでなく、神経のたかぶりにも効果的です。月経前から月経前半にかけての肩こり・めまい・下腹部の張ったような痛みにも適した漢方薬だと言えます。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

虚弱体質・やせ型・貧血気味で体力のない方に向いた、3つ目の婦人科三大漢方薬です。身体を温めて血のめぐりをよくする生薬、月経痛などの痛みをやわらげる生薬、むくみを解消する利尿作用のある漢方であり、月経前だけでなく、産前産後の不調・月経不順や月経異常・更年期障害などの症状にも用いられます。

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

体力はあるが「気」のエネルギーが逆の方向に流れることで生じる、のぼせや便秘などの症状に効果のある「駆瘀血剤」の一つです。ホルモンバランスを整え、血液の循環をよくすることで不安やイライラなど精神面にも効きめがあります。月経前だけでなく、月経不順・月経痛・腰痛などの症状にも処方されます。

温経湯(ウンケイトウ)

漢方で言う、「血虚」タイプの皮膚や唇の乾燥や冷えといった症状に悩まされる方に向く漢方薬です。月経前症候群以外の月経トラブルや更年期障害、また不妊治療にも用いられます。温経湯は体内の血液や水分の循環を促し、身体を温めます。

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

「気剤」と呼ばれ、生命活動の根源である気の通りをよくし、神経・心・身体の状態を改善します。抑うつ・不安神経症・不眠・イライラなどの精神的な症状から呼吸困難・咳・声のかれといった身体的な症状まで広く作用します。女性の場合、つわりの軽減にも処方されることが少なくありません。

今回紹介したのはどれも女性特有の症状に合った漢方薬ですが、自分の体質と症状に合った漢方薬を服用することが大切です。

症状に合った漢方薬で月経前症候群の辛い症状とサヨナラしましょう!

月経前症候群を「たいしたことではない」と思い込んでいるままだと、ストレスもたまりますし、年々症状が重くなる可能性もあります。自分の症状に合った漢方薬を服用することで、不快な症状がおさまったというケースは少なくありません。

また、体質によっても効き目は違ってきますから、自分の身体をよく知る意味でも漢方薬はおすすめです。漢方薬は人の自然治癒力や免疫力を高める作用があり、副作用は薬に比べると少ないと言われますが、それでも強い副作用を持つものもあります。

自分に合った漢方薬をどうやって探したらいいのかわからない場合は、洋子レディースクリニックでもご相談に乗れますので、お気軽にお問い合わせください。

奈良でレディースクリニックをお探しなら洋子レディースクリニックへ

クリニック名 洋子レディースクリニック
住所 〒631-0041 奈良県奈良市学園大和町3丁目40−2
電話番号 0742-51-1200
代表者 中川洋子
診療内容 婦人科・産科、内科(女性)
診療時間
8:30~14:00
診療受付(8:30~14:00)
定休日 日曜日
ホームページURL https://clinicadonna.com/
駐車場 当院と道を隔てた西側にございます。

【洋子レディースクリニック】の院長プロフィール

名前 中川洋子
出身地 滋賀県大津市生まれ
学歴

滋賀県立膳所高等学校卒業

近畿大学建築科卒業

(2級建築士の免許を修得)

奈良県立医科大学卒業

職歴

奈良県立医科大学附属病院

星ケ丘厚生年金病院

大阪府立羽曳野病院

奈良社会保険病院

高の原中央病院

洋子レディースクリニック